フランスで自然療法を学ぶには 1
-どうして自然療法を学ぼうと思ったのか?-

「フランスで自然療法を学ぶにはどうしたらいいのか?」というご質問をたびたびされます。私の学校生活について、簡単にですが何回かに分けてまとめましたので、参考になれば幸いです。(本記事は2017年9月に書いたものです。)


それまで趣味のようなものとして、自己流で健康に関することを興味本位でやってはいたものの、どこか体の具合が悪いというわけではありませんでした。

ただ、私生活で悩むことがあり、心理カウンセラーに会ったり、いわゆるスピリチュアルの方に行ったりしている時期が数年ありました。そんなときに2011年の東日本大震災があり、数か月後にボランティアとして被災地に入ったことで、私のちっぽけな悩みなどまったくもって大したことではないということがはっきりとし、そんなことで悩んでいるより、これからは少しでも誰かの役に立つことをして生きていこうと決心しました。

私がしたいくつかのスピリチュアルな経験は、今でも私にとって大切なものです。健康にとって、心の安定が一番大切なことだとも思っています。でもこれはあくまで私個人の体験ですし、ストレス社会で心を安定させるというのは、私もそうですがとても難しいこと。何か別のアプローチから、心身の健康につながる方法はないかと考えるようになりました。

そんなとき、自然療法の学校に通っていたフランス人の友人にたまたま再会しました。彼女はご主人の体調不調のために自然療法を学び始めたのですが、それまでの私にとって自然療法とは、食養生とか食物によるお手当といったものだったのが、フランスではそれだけではないということがわかり、友人が学んでいる内容は、私が求めているものとぴったり合うと感じました。

ただ、友人からは「フランス人の私でも難しい。日本人のあなたが学べるかどうか疑問。もっと手技を中心としたものの方がよいのでは?」と言われてしまいました……。