フランスで自然療法を学ぶには 4
-学習内容②-

では実際に、学校では何を学ぶのでしょうか? 内容の概要は下記の通りです(CENATHOのパンフレットより)。

学ぶ内容が多岐にわたっていることがお分かりいただけますか?

この中で私が苦手だったのは解剖生理学や病理学の授業でした。わかれば大変おもしろく、身体の仕組みを理解することは、自然療法のカウンセリングをする上でとても大事なことなのですが、看護師になるための参考書なども使い、フランス語で臓器や骨の名前、病名などを覚えるのは、私にとってとても大変で辛い授業で、予習・復習も憂鬱で仕方がなかったです。

逆に食餌療法やビタミン・ミネラル、虹彩学、植物療法、精油辺りは、これも大変ではありますが、「自然療法っぽい」のでやる気満々で取り組んでいました。

その他、CENATHOの特徴は心理学が多いことのようです。次に皆が持っている生体エネルギーにどうアプローチするか、健康をどうホリスティックな視点でとらえていくか、ということに重点を置いていました。私にはこれらの授業は大変興味深かったのですが、こういうことは苦手、という人も多かったです。

CENATHOで不満だったことは、理論の時間が膨大なのに対し、実技の時間が少なかったことです。

平日コースですと、夏の講習会は1回だけなのですが、週末コースだと毎夏、つまり私は夏の講習会が4回ありました。ここで1週間みっちり実技をできるとはいえ、それでは足りないと感じ、個人的に友人・知人に頼んで実技をさせてもらったりもしていました。

あとは、実際に自然療法士として働いている人の近くでの研修もできたらよかったかもしれません。個人的に頼んですることもできたのかもしれませんが、そこまでの気力も時間も私はありませんでした。

でも経験は卒業してから試行錯誤しながら積んでいくものですし、学校を出てから理論をじっくり学ぶというのはなかなか難しいので、これはこれでよかったのかなと今は思っています。

フランスで自然療法を学ぶには 5
-学校生活-

平日コースは平均年齢が低いようなのですが、私の行っていた週末コースは私と同じくらいの年齢の人が多かったです。40歳前後でしょうか? 9割は女性です。

私が入学した時の人数は約50人。週末コースは特に盛況のようで、キャンセル待ちから繰り上がった人も数人いました。泊りがけで遠方から来ている人も少なくなかったです。そういう人は身内や知り合いの家に泊まらせてもらうか、ホテルの部屋をシェアしているようでした。

ほとんどの人が平日は働いていて、私のようにほとんど働いていなかったのはクラスに2~3人だったと思います。子供を持つ人も多く、4年間あったので、途中で結婚・妊娠している人も数人いました。

それと、これは先生の一人が言っていたのですが、CENATHOで学んだことで人生への価値観が変わり、離婚する人がいるそうです。フランスの離婚率は高いので実際のところはわかりませんが、離婚した人、確かに数人いました! 自然療法に勉強をしていくと、まず食生活が劇的に変わるので、その辺も離婚原因になるかもしれませんね。

私のクラスはベタベタした関係ではありませんでしたが、程よい距離間で助け合っていました。私はクラスで唯一の外国人だったので、先生もそうでしたが、助けてくれるクラスメイトが多くてありがたかったです。

それと、入学前に校長先生に「学校に日本人はいませんか?」と聞いたところ、一人だけ日本人がいるよということで、連絡先を教えてもらったのですが、この先輩、Mさんには本当に助けてもらいましたし、自然療法士になった今でもたくさんのアドバイスをもらっています。

なお、私のすぐ後に別の日本人がCENATHOを卒業し、現在在校中の日本人もいます。私の知る限り、ほかのFENAの学校に日本人はいないようだったので、CENATHOは日本人が多いと思います。

私のようにフランス語があまり得意ではない人には、日本語のわかる先輩がいるというのは心強いのではないでしょうか?