生まれ持った体質と変化を見るには①

フランスの自然療法では、生まれ持った体質がどのようなものであり、それが環境によってどのように変化をしてきて今に至っているのか、顔の形や色味、体系、話し方、歩き方、過去・現在の既往症などから参考として見ます。

私の場合、普通は体に触ったりはしませんが、お話をしながら上記のことを観察しています。カウンセリング後のプログラムを組む上で、同じ症状でも持って生まれた体質や現在の状態によって取り組む内容が大きく変わってきますから、これらのポイントも考えたうえでプログラムを作っています。

誰でもできることですし、健康を考える上でなかなか役に立つことですから、2回に分けて、体質について簡単にですが説明したいと思います。

  1. CONSTITUTION – 生まれ持った体質を知る –

古代ギリシャの医師・ヒポクラテスが提唱した4つの体液説です。ヒポクラテスによると人間は以下の4つの体液があり、このバランスがよいときは健康であるが、崩れると病気になるという考えです。

Lymphatiques

(粘液質)

Sanguins

(多血質)

Bilieux

(胆汁質)

Nerveux

(黒胆汁)

膨張 収縮
  • Lymphatiques:がっしりした体型、穏やか、敏感、特に消化器系が弱い、手は柔らかく指は短く、湿っていて冷たい
  • Sanguins:がっしりした体型、情熱的、社交的、心臓系が弱い、手はがっしりしていて指は手のひらより短く暖かい
  • Bilieux:ほっそりした体型、筋肉質、攻撃的、肝臓系が弱い、手は四角くがっしり、指と手のひらの長さは同じ
  • Nerveux:ほっそりした体型で骨ばっている、心配性、神経系統が弱い、手はほっそりとしていて骨ばっており、指の方が手のひらより長い

SanguinsとBilieuxは生体エネルギーが高めで、LympathiquesとNerveuxは生体エネルギーが低めとなります。

CONSTITUTIONは生まれ持った体質で、生涯を通して変わりません。